私たち男性は、一般に化粧品についての知識が乏しいです。
「化粧=女性がするもの」
というのは思い込みに過ぎません。
とはいっても、メイクをするという意味ではなく、肌や頭皮を清潔に保ち、見栄えをよくするという意味のほうが強いかもしれません。
当然ながら、男性にもこういった思いはありますよね。
ただ、化粧品に対する知識が圧倒的に女性と比べて乏しいのも事実。
なんとなく化粧品(医薬部外品も含めて)を選ぶのではなく、正しい知識を身に付けて選んだほうがより高い効果を得られると思い、メンズコスメの基礎知識をまとめていきたいと思います。
第4回目となる今回のテーマは、「メイクアップ化粧品について」です。
少しでも、化粧品に興味を持っていただき、意識の向上に役立てたらうれしいです。
メイクアップ化粧品って何なのさ?
男には関係ないよね?
あまり深く考えないでいいけど
ちゃんと教えていくよ!
化粧品の種類について
化粧品の種類についておさらいです。
化粧品には様々な種類がありますが、使用する部位や目的によって分類することができます。
今回はメイクアップ化粧品について説明します。
メイクアップ化粧品とは
メイクアップ化粧品は仕上げ化粧品のことをいいます。
化粧下地材、ファンデーションなどがこれに含まれます。
メイクアップ化粧品の使用目的
顔や爪などの部分に塗ったりすることで、その色彩効果をもって肌の色を美しく見せたり、シミやくすみなどをカバーし、より魅力的な姿に変身するために使われます。
見た目を変えるだけではなく、心理的な役割も持っています。
「気持ちを切り替えて心理的にスイッチを入れる」
「化粧すること自体が楽しみ」
「周りの人から、若く美しく思われることへの満足感」
私たち男性にはあまり分からない感覚ですが、女性なら共感できるのではないでしょうか?
メイクアップ化粧品の成分構成
メイクアップ化粧品は大きく分けると2つの成分から構成されています。
メイクアップ化粧品は着色顔料、体質顔料、真珠光沢顔料などの粉体部分と、これらを分散させてつなぎとめる結合剤部分から構成されています。
この両者の配合比率を変えることで様々な製品が作られます。
そこに防腐剤や香料などが加わる形になります。
🔳 粉体部分
ベースとなる粉体のこと。
■ 球状粉体
肌にあたる光をさまざまな方向に反射(拡散反射)させる丸い球状の粉体。
すべすべでやわらかそうな質感を演出し、肌の凸凹をぼかすこともできます。
成分としては「ポリメタクリル酸メチル」などの合成高分子粉体が使用されます。
■ 板状粉体
肌にあたる光を強くはね返す(正反射)役割を果たす板状の粉体。
ツヤツヤした輝きが出やすいので、若々しい肌を演出できます。
代表的な成分としては「タルク」「マイカ」などの体質顔料が挙げられます。
🔳 結合剤部分
結合剤には粉体を分散し、そのつなぎとなる役割があります。
成分としては、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、植物油などの油性成分とグリセリン、グリコールなどの保湿剤や界面活性剤が使われます。
メイクアップ化粧品の種類
ここからはスキンケア化粧品の種類についてです!
メイクアップ化粧品の種類
ベースメイクアップ化粧品
ベースメイクアップ化粧品は化粧下地、ファンデーション、フェイスパウダーのことを指し、肌の色や質感を変え、肌のキメを整えたり、紫外線から肌を守ることが目的です。
下地クリーム(化粧下地)
下地クリーム(化粧下地)には、肌のキメや毛穴をカバーして、メイクののりやもちをよくする働きがあります。
化粧下地にも機能と種類があります。自分にあったタイプを選ぶことも重要です。
■ 皮脂くずれ・テカリ防止タイプ
脂性肌の方におすすめです。皮脂や汗を吸着するパウダーを配合しているのが特徴となります。
■ 乾燥くずれ防止タイプ
保湿力が高く、乾燥でメイクがくずれてしまいがちな方におすすめです。また、秋冬などの乾燥ししがちな季節にも使ってみるといいと思います
■ UVケア・美白ケアタイプ
シミやくすみが気になる方は、UVケア・美白ケアができるタイプがおすすめです。
■ コントロールカラータイプ
目の下のくまや、シミ・そばかす、頬の赤みなど様々な肌の色むらを整えるのがこのタイプです。
色によって、対応する肌悩みが異なります。
ファンデーション
ファンデーションは肌の欠点をカバーして、肌色の調整、質感の修正、シミ・そばかすなどを隠すとともに、紫外線などの外的刺激からの保護などの効果を目的としたものです。
商品によっていろいろな色やタイプのものがありますが、肌色や季節によって使い分けられるようになっています。
■ ルースパウダーファンデーション(粉状)
粉体がバラバラ・サラサラになっているタイプ。ふんわりとやさしい質感の肌に仕上げられます。
■ プレストパウダーファンデーション
本来はサラサラのルースパウダーを圧縮(プレス)して固め、固形にしたタイプ。ルースパウダーと比べると、きちんと感のある質感の肌に仕上げられます。
■ スティックファンデーション(固形)
水分と油分と粉体を混ぜ、スティック状に固めたタイプのファンデーション。密着力が高く、カバー力も高いのが特徴でシミ・そばかすなどをピンポイントでカバーしやすいです。
■ エマルジョンファンデーション(固形)
水分”と油分と粉体を混ぜ、コンパクトに流し込んで固めたファンデーションです。
程よい固さで、しっかりとカバー力がありながら保湿力も高く、シミ・ソバカス・ニキビ跡の気になる肌にも適しています。
■ リキッドファンデーション
水分と油分、粉体が混ざったタイプのファンデーション。のびがよく、トリートメント性も高く、乾燥した肌にも乗りやすいファンデーションです。保湿力もあり、様々な肌タイプに向けた製品が販売されています。
■ クリームファンデーション
水分と油分、粉体が混ざったタイプで、リキッドファンデーションより保湿力が高めに作られてます。こちらものびがよく、トリートメント性が高いです。乾燥肌や年齢肌が気になる方にもオススメです。
フェイスパウダー
フェイスパウダーはファンデーションをより定着させてツヤを出し、化粧くずれを防ぐ役割があります。ベースメイクの仕上げとなりますね。
フェイスパウダーにも形状・質感・色によって種類がありますので、自分の肌色や用途に合わせて選ぶといいでしょう。
BBクリーム・CCクリーム
最近、人気を集めているのがBBクリーム・CCクリームです。
1本で化粧下地からUVケア、ファンデーションの役割まで果たしてくれるものもあり、その手軽さが魅力となっています。
■ BBクリーム
BBとは「Blemish(傷んだ肌を)Balm(修復する軟膏)」の略で、毛穴、シミ、そばかすといった肌の悩みをカバーすることに優れています。特徴は「高いカバー力」ということになります。
■ CCクリーム
CCクリームの特徴は「肌色の補正」です。全体的なくすみを飛ばして、透明感の高い肌に見せる効果があり、色むらや毛穴をカバーしてくれます。BBクリームと比べて軽い仕上がりとなります。
CCとはメーカーや商品によって意味合いが異なりますが、「Color Control」「Conplete Correction」「Conbination Cream」などの解釈があります。
まとめ
第4回目の今回は、「メイクアップ化粧品について」というテーマでまとめました。
私たち男性にはあまりなじみがないものですよね。
知らなくてもいいとは思いますが、一応の知識として頭に入れておきましょう。
次回は「ヘアケア化粧品について」です。
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【メンズコスメの基礎知識】ヘアケア化粧品って何?その種類や目的とは?
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正しい知識を身に付けてカッコいい男になっていきましょう。
メイクなんかしたことないし、するつもりもないからね。
彼女のほうが詳しいかもしれないね。
まあ、それはそうだよね。
それでも、一応頭には入れておこう。
■ 他人からよく思われたい!
■ カッコよくなりたい!
■ 女性にモテたい!
■ 老けて見られたくない!