メンズコスメの基礎知識

【メンズコスメの基礎知識】ヘアケア化粧品って何?その種類や目的とは?

私たち男性は、一般に化粧品についての知識が乏しいです。

「化粧=女性がするもの」

というのは思い込みに過ぎません。

とはいっても、メイクをするという意味ではなく、肌や頭皮を清潔に保ち、見栄えをよくするという意味のほうが強いかもしれません。

■ 他人からよく思われたい!
■ カッコよくなりたい!
■ 女性にモテたい!
■ 老けて見られたくない!

当然ながら、男性にもこういった思いはありますよね。

ただ、化粧品に対する知識が圧倒的に女性と比べて乏しいのも事実。

なんとなく化粧品(医薬部外品も含めて)を選ぶのではなく、正しい知識を身に付けて選んだほうがより高い効果を得られると思い、メンズコスメの基礎知識をまとめていきたいと思います。

第5回目となる今回のテーマは、「ヘアケア化粧品について」です。

少しでも、化粧品に興味を持っていただき、意識の向上に役立てたらうれしいです。

ヘアケア化粧品てシャンプーのことだよね?
僕にもそれくらいは分るよ!

NORI
SHUU

シャンプーだけじゃないよ。
ちゃんと教えていくからね!

化粧品の種類について

化粧品には様々な種類がありますが、使用する部位や目的によって分類することができます。

化粧品の種類

■ スキンケア化粧品
■ メイクアップ化粧品
■ ヘアケア化粧品
■ ボディケア化粧品

SHUU

今回はヘアケア化粧品について説明します。

ヘアケア化粧品とは

ヘアケア化粧品とは、頭皮および毛髪を洗浄し、トリートメントし、整髪するもののことをいいます。また、カラーリング剤(染毛剤)や育毛剤、養毛料などもこれに含まれます。

ヘアケア化粧品の使用目的

基本的には「頭皮と毛髪を清潔にし、健やかで美しく保つ」目的で使われます。

髪の毛は、見た目の清潔感をUPさせるのにも大変重要な役割を担っていますし、薄毛などを気にする方も多いでしょう。

特に男性のほうが、薄毛になる可能性は高いので、女性とは異なるアプローチが必要となります。

しっかり、頭皮ケアを行うようにしましょう。

ヘアケア化粧品の種類

ヘアケア化粧品にも種類があり、それぞれ役割が異なります。

ヘアケア化粧品の種類

■ シャンプー
■ リンス・コンディショナー・トリートメント剤
■ 育毛剤・養毛料
■ ヘアスタイリング剤(整髪料)
■ ヘアカラーリング剤(染毛剤)

シャンプー

頭皮および毛髪は、汗や皮脂、フケ(過剰な古い角層)、外からついたほこり、整髪料などで汚れています。

こういった汚れを落とし、フケやかゆみを抑え、健康な頭皮にすることが目的となります。

シャンプーを選ぶ際には、汚れを十分に落とすことができ、必要以上に水分や皮脂を取り除かない、適度な洗浄力をもったものを選ぶ必要があります。

主な成分は界面活性剤

シャンプーの主成分は界面活性剤です。

この界面活性剤の種類によって、洗浄力や頭皮への負担も変ってきますので、代表的な成分を理解しておくことが大切です。

  洗浄力 刺激性 泡立ち

主な成分

石けん系 弱め 高い

名前に「石けん素地」「純石けん」「脂肪酸カリウム」などがつくもの。
ステアリン酸Na、パルミチン酸Naなど

高級アルコール系 強め 高い

名前に「~硫酸」などとつくもの。
ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど

アミノ酸系 中~弱 弱い 弱い

名前に「~グルタミン酸、~アラニン、~グリシン」などがつくもの。
ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンなど。

タンパク系 中~弱 弱い 弱い

名前に「~加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン」などがつくもの。
ココイル加水分解K、ラウロイル加水分解シルクなど

ベタイン系 弱い 弱い 弱い

名前に『~ベタイン」とつくもの。
コカミドプロピルベタインなど

※洗浄力、刺激性、泡立ちは目安であり、商品によって配合が異なるため一概にはいえませんが、あくまで参考にしてください。

一般にアミノ酸系、ベタイン系のシャンプーのほうが刺激が少なく、適度な洗浄力をもちますが、脂性肌の方にとっては、洗浄力が弱く十分に皮脂が落とせない場合もあります。

自分の肌質に合わせて選ぶことが大切です。

リンス・コンディショナー・トリートメント剤

シャンプーの後のケアは、痛んでしまっている毛髪の光沢・感触・質感などを高めるために使われます。

指通りをよくしたり、毛髪のキューティクルを補修したりといった効果が期待できます。

育毛剤・養毛料

育毛剤・養毛料は頭皮の働きを正常にし、育毛の促進や脱毛の予防のために使われます。

数多くの商品がありますが、「医薬部外品」として認められているものには有効成分が含まれています。

有効成分として認められているものがこちら。
※表の中には医薬品にしか配合されない成分も含まれています。

  系統 成分名 効果・作用
脱毛抑制 抗男性ホルモン フィナステリド 脱毛を抑制

育毛

血行促進 ミノキシジル 毛母細胞の増殖を促進
センブリエキス 血行を促進
t-フラバノン 毛髪の成長を促進
毛包賦活 ヒノキチオール 抗炎症、新陳代謝活性
アデノシン 発毛促進因子を発生させる
その他 フケ改善 ジンクピリチオン 抗菌作用、雑菌の繁殖防止
ミコナゾール硝酸塩 フケの元となるカビの繁殖防止
かゆみ改善 アラントイン 消炎作用、肌荒れ防止
グリチルリチン酸2K 消炎作用、肌荒れ防止

発毛効果があると認められているものは「医薬品」のみです。(表内では赤字で表記)

化粧品や医薬部外品には、髪の毛を育てる作用が期待されていますが、既になくなってしまった毛髪を生やせるものではありません。原因も様々でしょうが、AGAが原因ならば、AGA治療を行うようにしましょう。

ヘアスタイリング剤(整髪料)

毛髪を物理的に密着、固定させることで髪を整えるものをいいます。

ヘアスタイルやツヤの有無などによって選ぶスタイリング剤は変ってきます。

ここでは代表的な5つを分類します。

■ ヘアワックス
■ フォーム(ムース)
■ ジェル
■ グリース(ポマード)
■ ヘアスプレー

■ ワックス

ソフトからハードまでセット力が幅広く、質感もウェットからマットまでさまざま。短髪からロングヘアまで、どんなスタイルにも対応できます。油分が多いので髪の毛が細く柔らかい人には不向きかもしれません。

■ フォーム(ムース)

泡で出てくるタイプのスタイリング剤。ワックスよりも油分が少ないため軽くてベタつかず、ふんわりとした動きやニュアンスを保てます。髪のボリュームが出にくい人や薄毛に悩む人には、フォームによるスタイリングがおすすめ。

■ ジェル

ゼリー状のスタイリング剤です。濡れたような質感を与えながらガチッと固めるのが得意で、セット力が高い。

■ グリース(ポマード)

ジェルと同様、こちらもジェル状のスタイリング剤ですが、ジェルよりもセット力が弱く、濡れたような質感を与えつつも柔らかい動きを出せます。セット力は弱めです

■ スプレー

ワックスやフォームなど、他のスタイリング剤で作った動きをキープするために使う仕上げ用のヘアスプレーです。特にくずしたくない部分へピンポイントに使います。

ヘアカラーリング剤

毛髪の色を変えるための製品がヘアカラーリング剤(染毛剤)です。

化粧品としては染毛料といい、医薬部外品では染毛剤と区別されます。

種類としては下記のようになります。

〈化粧品〉
■ 半永久染毛料 …ヘアマニキュア・カラートリートメント
■ 一時染毛料  …ヘアマスカラ・ヘアカラースプレー

〈医薬部外品〉
■ 永久染毛剤  …ヘアカラー・ヘアダイ・白髪染め
■ 脱色剤・脱染剤…ヘアブリーチ

永久染毛剤であるヘアダイの使用に関しては、パッチテスト(アレルギー反応テスト)が義務づけられています。

まとめ

第4回目の今回は、「ヘアケア化粧品について」というテーマでまとめました。

ヘアケアは私たち男性にとってもとても気になるものですよね。

次回は「ボディケア化粧品について」です。

【メンズコスメの基礎知識】ボディケア化粧品って何?その種類や目的とは?

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正しい知識を身に付けてカッコいい男になっていきましょう。

ヘアケア、大事だね。
最近髪が薄くなってきたんだけど…。

NORI
SHUU

薄毛対策の話はまた今度ゆっくりね!

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