年齢を重ねるとどうしても気になる薄毛の問題。そういう私も悩みを抱える一人ですが…。
いつからだろう…どうして薄毛になってしまったんだろう。少しづつ前髪が後退し始め、頭頂部も地肌が見えるようになってきた…((T-T))
こんな悩み、ありますよね。けれど、実際どう対処したらいいかよく分からないし、お金もかかりそうだなぁ。
今回はこの薄毛の原因を突き止めていきたいと思います。 まずは「敵を知ること」から始めましょう。
薄毛の原因とは?
薄毛のメカニズムを知る
まずは、薄毛のメカニズムを理解することから始めましょう。どのような仕組みで薄毛になるのか。そうすることで対策法があるかもしれないし、今まで行っていたことが間違っていたのかを検証することにします。
髪の毛の仕組み
髪の毛は毛細血管を通して運ばれてくるタンパク質(アミノ酸)などの栄養分を毛乳頭が受けとり、その周りの毛母細胞が細胞分裂することにより成長していきます。つまり髪を育てるのにはアミノ酸が必要だということです。
頭皮の仕組み
また、髪の毛の成長には頭皮の状態も大きく影響してきます。頭皮といえども皮膚であることに変わりはありません。頭皮(皮膚)は「表皮」「真皮」「皮下組織」と分けられます。 表皮は 「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」に分けられ、 外部からの刺激(紫外線など)から皮膚を守るバリアの役割を果たします。
皮膚は細胞分裂を繰り返し、表面の角質層から少しづつ剥がれ落ちていきます。このサイクルを「ターンオーバー」といいます。正常なターンオーバーの周期はおよそ1ヶ月といわれています。
ターンオーバーの周期が乱れると古い角質が表面に残ってしまい、正しい周期の邪魔になってしまいます。
ターンオーバーが乱れる原因
- 睡眠不足
- ストレス
- 栄養不足、血行不良
- 皮脂の過剰分泌、汗、頭皮の乾燥
毛根の周りには汗腺や臭いを運ぶアポクリン腺などもありますので注意が必要です。頭皮は特に皮脂の分泌量が多いため、シャンプーなどでしっかりケアすることがとても大切になってきます。
ヘアサイクルの仕組み
髪の毛は「抜けてまた生える」を繰り返しています。人の髪の毛は10万本あるといわれ、そのうちの80~100本位が1日に抜けるともいわれています。そしてまた新しい髪の毛が生えてきます。この周期をヘアサイクルといい、大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」に分けられます。
成長期は毛母細胞において細胞分裂が始まり、髪の毛が育っていく時期です。個人差はありますが2~6年といわれています。
退行期は細胞分裂が少なくなり、徐々に成長が止まる時期です。この間およそ2~3週間。
休止期になると毛母細胞の働きがストップし、古くなった髪の毛が抜けていきます。この間はおよそ3~4週間です。
このヘアサイクルが乱れると、成長期の髪の毛が少なくなり、休止期の髪の毛が多くなったりします。これが薄毛または抜け毛の原因となります。ならば、このヘアサイクルを乱さないようにする,あるいは正常化することが薄毛対策になるのではないでしょうか。
薄毛の原因は3つ!
どうしたらヘアサイクルは乱れてしまうのか?ということでヘアサイクルを乱す原因を見ていきましょう。これが薄毛の原因です!
食生活・生活習慣の乱れ
食生活の乱れ
脂っこい食事や高カロリーのものばかり食べていたり野菜不足だったりすると、皮脂の分泌が多くなってしまいます。また血流も悪くなりがちです。特に外食やインスタント食品などで食事を済ませる習慣のある人は要注意です。
薄毛の原因となりやすい食べ物
- 脂っこいもの…揚げ物・ラーメンなど
- 糖分の多いもの…ジュース・ケーキなど
- 添加物を含んだもの…コンビニ弁当・カップラーメンなど
睡眠不足
人にとって睡眠は何よりも大切。「何をいまさらっ」て感じもしますが、十分な睡眠をとれている人って意外と少なくありませんか?
頭皮(皮膚)のところでも触れましたがターンオーバーの周期を乱すものとなります。皮膚細胞の分裂・再生は、成長ホルモンの分泌により促進されますが、この活動がもっとも活発になるのが睡眠時なのです。
喫煙・飲酒
喫煙は血管を収縮させる作用があります。血行が悪くなりますので、髪の毛に必要な栄養分が十分に行き届かなくなります。また、過度な飲酒は肝機能を低下させます。肝臓にはタンパク質を生成するという大事な機能がありますので肝機能の低下は髪の毛に回す十分な栄養分を得られないといった結果を招きます。
運動不足
運動不足は血行の低下につながります。日頃から適度な運動を心がけましょう。
ストレス
日常生活している中で、どうしてもストレスを感じることがあるとは思います。仕事上のことや人間関係のことなど、現代社会はストレス社会ともいわれていますからね。けれどもストレスは薄毛の原因となっています。これはストレスを感じると自律神経のバランスが崩れてしまうからです。
自律神経とは?(少し難しいので参照させていただきました。)
引用:花王ヘルスケアナビ
自律神経は、さまざまな内臓器官の働きを調節しています
自律神経の中枢は脳の視床下部という場所にありますが、脳のそれ以外のさまざまな部位も自律神経と関わっていることが最近になってわかってきました。自律神経は実に数多くの内臓器官に関わる重要な神経で、心臓、肺、胃腸、肝臓、膀胱、唾液腺、内分泌腺、汗腺、瞳孔、血管などに分布しています。
交感神経と副交感神経は、体の内外の状況や部位に応じてアクセルとブレーキの役目を交代して働きます。例えば、心臓の心拍数は交感神経が活発になると増えますが、胃腸を活発に働かせるのは副交感神経です。このように交感神経と副交感神経経は、協調しながら多くの器官をきめ細やかに調節しています。しかし、汗腺や血管のほとんどは交感神経だけが支配しており、体温の調節と血圧のコントロールを担っています。
自律神経のバランスが崩れると血管の流れが悪くなったり汗の量が増えたりする訳ですね。そうなると髪の毛に必要な栄養分が十分行き届かなくなってしまったり、必要以上に皮脂が分泌されたりするということです。髪の毛の成長にいいわけがありませんね。
AGA(男性型脱毛症)
AGAとはAndro Genetic Alopecia の略称で、「男性型脱毛症」を意味します。成人男性に発症する進行性の脱毛症のことです。症状としては、額の生え際や頭頂部の髪の毛が少しずつ細く少なくなり、最終的に抜けてしまうというのが典型的です。薄毛に悩む男性のほとんどがAGAだといわれています。
男性ホルモンによるもの
AGAの原因は男性ホルモンによるものと考えられています。簡単に説明すると…
まず、テストステロンという男性ホルモンがあります。これは 筋肉の増大や闘争本能促進、体毛増加など男性的な心身部分に作用するホルモンで誰でも分泌しているものです。これが減少すると、体力・精力を衰えを招きます。
このテストステロンに5αリダクターゼという還元酵素が結合するとDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されます。これこそがAGAの原因といわれています。
DHTが生成されると、今度はアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結合します。 5αリダクターゼ (Ⅱ型)は毛母細胞に存在するため、髪の毛の成長に悪影響を与えてしまいます。この結合したDHTはヒゲなどの体毛に関しては成長を促す要素となりますが、前頭部や頭頂部などの髪の毛に対してはヘアサイクルを乱す原因となってしまうのです。
遺伝によるもの
このアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の数と5αリダクターゼ の活性度は遺伝によって決まるともいわれています。両親のうちどちらかでも髪の薄い方がいるとしたら、遺伝を疑ってもいいかもしれませんね。
まとめ
多くの男性が悩む薄毛問題。私も他人事ではいられませんが…(笑)なぜ、髪が薄くなってしまうのか。その原因をまずは見てきました。
薄毛の原因
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- 喫煙・過度な飲酒
- 運動不足
- ストレス
- AGAによるもの
生活習慣を見直すというのは大事ですね。 なかなか難しいですが、薄毛は見た目にも変化が見られますし、自分に自信をつける意味でも改善していきましょう。私はタバコをやめることから始めます(笑)
次回はその対策です。
育毛剤や発毛剤も考えてみましょう。それでもダメならAGA治療ですね。