スーツを着こなすためのルール
ビジネスマンならば当たり前のようにスーツを着て仕事に励んでいることでしょう。最近ではビジネスカジュアル(ビジカジ)スタイルの会社も増えているようですが、基本的な考え方は同じだと思います。
スーツは会社の制服ではありません。選び方一つでもその人の個性となりますので様々なデザインがあっていいと思いますが、その中にあってもやはり一定のルールがあります。このルールを無視してしまうと、違和感を感じます。スーツを着こなしている人はこのルールを意識的に(無意識かもしれませんが)身につけて実践しているからかっこよく見えるのです。
サイズで選ぶ
スーツを着こなす上で最も重要なのが自分に合ったサイズを選ぶことです。当たり前と思うかもしれませんが、既製品の中からジャストサイズを探すのはなかなか難しいものです。大きすぎてダボダボしていたり、逆に小さくてピチピチだったりするサラリーマンの方もよく見かけます。(もちろん流行もあるでしょうからなんともいえない面もありますが…)それでも基本は抑えておきたいところです。
スーツのサイズを合わせる
スーツを購入する際は必ず試着をすることが大切です。
少し面倒に感じる人も多いかもしれませんが、人の身体の寸法は全く同じではありません。筋肉質の人もいれば、痩せ型タイプの人もいます。
サイズの合ったスーツを選ぶことがかっこよく着こなすコツです。妥協しないでいきましょう。
まず、自分の身体の寸法を把握します。 分からなければ迷わず店員さんに声をかけて下さい。親切に応対してくれるはずです。
試着のポイント
- 肩幅は指1本分(1cm位)の余裕があるとちょうどいい
- ボタンを留めた状態でにぎり拳が入る位がベスト
- 不自然なシワができていないかをチェック
- 袖丈は中のシャツが1.0~1.5cm位見える
- 後ろから見てシャツの襟が1.0~1.5cm位見える
- 着丈はお尻が隠れるか隠れないかの位置
- パンツの裾は靴を履いたときに少しだけたわみができる程度が目安
このポイントをおさえてスーツ選びを楽しみましょう。もちろん、試着した後に「お直し」をしてもらって、微調整をすることも忘れずに。
シャツのサイズを合わせる
中に着るシャツも大事です。特に既製品だとS・M・Lといった表示のものも多いので気をつけましょう。やはり大きすぎてもだらしなく見えてしまいますし、シワができてしまいます。小さくても変ですよね、苦しそうに見えるし…。
シャツを選ぶ際に一番大事なのは襟回りです。襟回りのサイズは首回りの実寸+2cm程度(指2本入る位)、裄丈は手首の骨が隠れる位がジャストサイズです。スーツとは違ってなかなか試着は難しいかもしれませんが、目安として下さい。
サイズ選びのポイント
- 襟回り…首回りの実寸+2cmを目安にする
- 裄丈 …手首の骨が隠れる程度の長さ
- 変なシワができていないことをチェック(試着が可能ならば)
スーツのデザインで選ぶ
スーツにも種類やデザインがあります。色や柄、生地の違いなども様々あって選ぶのも大変かもしれませんが、基本的な違いは押さえておきましょう。
スーツの種類
スーツの種類をご紹介します。
シングルスーツ
ボタンが1列のタイプです。2つボタン・3つボタンのパターンもあります。ビジネススーツとして最もオーソドックスなスタイルとなります。
ダブルスーツ
ボタンが2列配置されているタイプです。ビジネス用途でも使いますが、よりフォーマルな印象になります。また、体格のよい人でないとなかなか似合いません。
スリーピース
ジャケット・スラックスにベストを加えたスタイルです。トラディショナルな雰囲気も持ち、適度にシックな印象を与えます。うまく着こなすといい個性になるかもしれませんね。
襟(ラペル)のデザイン
スーツの襟の部分をラペルといいます。スーツの表情を変える大切な要素ともなります。代表的なのはこの3つ。
ノッチドラペル
シングルスーツに多く採用されている定番のデザインです。ノッチとは「V字型の刻み」という意味です。
ピークドラペル
下襟部分が尖ったデザインです。ダブルスーツに多く採用されています。少しフォーマルなイメージです。ピークとは「尖った」という意味です。
ショールカラー
下襟と上襟の区別のないデザインです。ビジネスシーンではほとんど見かけません。タキシードなどに採用されています。
この3つに加え、ラペルの幅の広さなど、細かい差もあります。
色・柄・パターン・生地
スーツはその人の個性を表現す大切なものですが、ビジネスシーンにおいてはある程度のルールがあります。あまりにも個性的なもの、奇をてらったものは避けましょう。さりげなく着飾ることが大切です。
色で選ぶ
色は基本色でもあるネイビー(紺)、グレーから選ぶのが普通です。あまり明るすぎるものは避けましょう。ブラック(黒)はビジネスシーンではふさわしくないので基本的にはNGです。
柄・パターンで選ぶ
柄は無地または細かなパターン(ピンストライプ・シャドーストライプなど)が入ったものを選びましょう。柄が大きくなるほどカジュアルっぽくなってしまいます。
生地で選ぶ
スーツの価格に大きく影響するのが生地です。もちろん、高級な生地であるほど着心地(肌触りも)がよく、光沢感がありますし、高級感が出ます。
まとめ
いかがでしたしょうか?
スーツの着こなしのコツが分かってきました。大切なのは自分のサイズに合ったスーツを着るということです。シャツやネクタイまたは小物類などと組合わせたコーディネートなど、スーツファッションの世界は奥が深いです。少しづづ探検していきましょう。