腕時計の目的は”時刻を確認すること”であることは間違いないです。
ですが、現代の腕時計には様々な機能が付加価値としてつけられています。
「カレンダー機能」や「アラーム機能」などの機能です。
今となっては当たり前の機能やよく分からない機能までありますので、まとめておきましょう。
機能性は腕時計を選ぶ際の大切な要素の1つでもあります。
必ずしも必要な機能ではないものもありますので、自分に必要な機能なのかどうかを考えましょう。
今回は、「腕時計に搭載されている機能」についてお伝えしていきたいと思います。
この記事で分かること
- 高級腕時計に搭載されている機能の種類について
- それぞれどんなシーンに向いているのか
- 結局、何を選んだらいいのか
目次
機械式腕時計に搭載されている機能
現代の腕時計には”時刻を確認する”という目的以外にも様々な機能が付加価値としてつけられています。
その機能は使う人によっては、必ずしも必要ではないのかもしれません。
機能の意味を理解して、自分に必要な機能なのかどうかを考えてみましょう。
腕時計の機能(時刻以外)は大きく分けると、以下の6つに分けられるのではないかと思います。
① カレンダー
② アラーム
③ クロノグラフ
④ GMT
⑤ ワールドタイム
⑥ 防水性能(大深度防水)
この他にも世界三大複雑機構とよばれる機能もご紹介していきます。
カレンダー表示
ビジネスシーンで使うなら必須の機能かも!
ビジネスシーンに限らずですが、スケジュール管理は大切です。
最近ではスマホを見れば日付の確認もできますが、腕を見るだけという最小限の動きで確認できるのは思っている以上に便利。いかに腕時計の文化が根付いているかがよく分かる仕草ですよね。
カレンダー機能には大きく3つに分類されます。
カレンダー機能
デイト…日付を表示
デイデイト…日付/曜日を表示
トリプル…月/日付/曜日を表示
高機能になればなるほど、機構は複雑化しますし高価になりますので、よく考えて選びましょう。
アラーム機能
決まった時刻を音でお知らせするアラーム機能!
もはや説明の必要もないほどだとは思いますが、決まった時刻に音でお知らせするアラーム機能も大事な機能です。
電車の中でのうっかり居眠り防止や約束の時間を知らせるために使いますよね。
長時間の電車移動をする方には必要な機能なのかもしれませんね。
例えばこんなモデル。
ジャガー・ルクルト|マスターコントロール メモボックス Ref.4118420
メンズ/自動巻き/ケース ステンレススチール/ケース径 40mm/厚み 12.39mm/5気圧防水/日付表示/アラーム/シースルーバック/パワーリザーブ 約45時間
1950年に発表された初代モデルは機械式アラーム時計の代表格ともいえる存在だった。2020年に発表された今作は初代モデルのデザインを踏襲したエレガントな仕上がりとなっている。三角マークがアラーム時間を表すこのデザインはメモボックスの特徴となる。
クロノグラフ
実用性はほとんどないけど、カッコいい!
時計関連の雑誌やサイトなどでよく聞く言葉だと思いますが、あまりなじみのない言葉なことも事実。
「クロノグラフ」は簡単に言うと「ストップウォッチ機能」のことです。
今では、腕時計でその機能を使うことはまずないでしょうし、仮にその機能を使うならばスマホなどのやデジタル機器を使った方が正確に測ることができます。
また、機構も複雑になりますので高価格になりますし、オーバーホール代も高くなります。
例えばこんなモデル。
ブライトリング|スーパーオーシャンヘリテージ B01 クロノグラフ44 Ref.AB0162121B1A1
メンズ/自動巻き/ケース ステンレススチール/ケース径 44mm//200m防水/日付表示/クロノグラフ/シースルーバック/パワーリザーブ 約70時間
クロノグラフといえばその代表格はブライトリングといっても過言ではないでしょう。こちらはダイバーズウォッチとしても評価の高いスーパーオーシャンのヘリテージモデル。2018年の新作になります。
GMT
世界を股にかける国際的ビジネスマンには必須機能!
第2時間帯(あるいはモデルによっては第3時間帯)を知ることのできるのがGMT機能です。
回転ベゼルのメモリを読み取ることで第2時間を知ることができます。
海外出張が多いビジネスマンや海外旅行をする機会が多い方には必須の機能なのかもしれませんね。
GMTとは?
「GMT」とは「Greenwich Mean Time」の略で世界標準時を表します。
イギリスのグリニッジ天文台を子午線とした国際的な基準時刻として採用されています。
ちなみに時計以外の世界では「UTC(Coordinated Universal Timeの略)」という基準のほうが一般的なのかもしれません。GMTが平均太陽時を基準としてUTCは原子時計が基準となっており、より精度が高いです。
この原子時計は1955年、イギリス国立物理学研究所にて「セシウム133原子時計」が開発されたことによるもの。この原子時も地球の自転速度の変動で誤差が生じるため、うるう秒を用いて調整することになったのがUTCになります。
腕時計の世界でいうと、GMT[とUTCはほぼ同じ意味と捉えて構わないと思います。
UTCの概念が出来上がる以前からGMT搭載の腕時計が発売されていたこともあり、伝統的にGMTと表記されているものと思われます。最近発売された腕時計にはUTCの表記がされているものもあります。
ROLEX|GMTマスターⅡ Ref.126711CHNR
メンズ/自動巻き/ケース 18K×エバーローズゴールド ステンレススチール/ケース径 40mm//100m防水/日付表示/回転ベゼル/GMT/パワーリザーブ 約70時間
赤黒ベゼルや青黒ベゼルの印象が強いGMTマスターⅡですが、いずれも大人気のシリーズなので新品で手に入れることは困難となっています。
こちらは2018年に発表されたモデルで黒&茶のツートンカラー。落着いた雰囲気を作ることができそうですね。
ワールドタイム
世界各国の時間を知ることができる!
海外の時間を知ることができる機能として、もう一つ「ワールドタイム」という機能があります。
GMTが第2時間(あるいは第3時間)までの確認ができるのに対して、ワールドタイム機能では多くの都市の時刻が確認できるのです。
世界中を飛び回るようなビジネスマンにはありがたい機能だと思います。
しかし、見た目には文字が多く並ぶことで、通常の時刻の視認性が悪くなることも事実。
自分にとって必要かどうかを考えて選ぶようにしましょう。
防水性(大深度防水)
高い水圧に耐えられる防水性能と男っぽいデザインが人気の秘密!
最後に、忘れてはいけないのが「防水性能(大深度防水)」です。
ダイバーズウォッチといわれるタイプの腕時計に搭載されています。
防水性能にはランクがありますが、趣味としてダイビングを楽しんだりといったレベルならば300m防水以上のものを選ぶべきです。500m防水を超えると職業として海底作業を行ったり、潜水士に必要なレベルになります。
日常生活や水泳・サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむならば100~300m防水で十分だと思います。
視認性の良いインデックス(文字盤)と男っぽいタフなデザインをしているものが多く、人気が高い。
ちなみに最強と言われるのはこのモデル。水深3900mまでも耐えられる驚異の防水性能。
世界三大複雑機構
ここでは、世界三大複雑機構についてお伝えしていきます。
これらは機械式時計の中でも最高峰の機構といわれています。
作るのには熟練した職人の高度な技術が必要となり、数百万~数千万円と大変高価なものとなります。
だからこそ、一生のうちに一本は持ちたい”憧れの時計”となり得るのです。
世界三大機構とは
トゥールビヨン
ミニッツリピーター
パーペクチュアルカレンダー(永久カレンダー)
トゥールビヨン
まずは「トゥールビヨン」
時計技術の中でも最も複雑で難易度が高いともいわれている技術です。
発明したのは天才時計師ルイ・ブレゲ氏。
機械式時計の命題は精度の向上。腕時計は様々な角度で利用されるため、重力の影響を受けやすく姿勢差とよばれる誤差が生じてしまいます。この姿勢差を改善するために発明されたものが「トゥールビヨン」になります。
「トゥールビヨン」とはフランス語で「渦巻き」を意味しており、その動きを見ているだけでも楽しくなりますよ。
ミニッツリピーター
「ミニッツリピーター」は時刻を音で知らせる機構のこと。これもブレゲ氏の発明です。
昔は今のように灯りが少なく、夜になると文字盤が見えないということも少なくなかったようです。そこで開発されたのがこの機構。
アラームとは異なり、今の時刻を音で知るというものです。
具体的には時計内部にある2つのハンマーでケースを叩き音を出しているのですが、低音/2種類の高音とあり、その回数で「時/分」を表現してくれます。
こちらも大変複雑な機構となっており、高い技術力が求められますので、高価になります。
メモ
画像はIWCのポルトギーゼ・グランドコンプリケーション(IW377601)
超複雑機構をそなえる最高峰の時計の1つです。美しい音を奏でるミニッツリピーター、後述するパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)、月齢を表示するムーンフェイズ、さらにはクロノグラフまでも搭載しております。ケースにはプラチナが採用されています。250本の限定生産品で価格はなんと正規価格でおよそ2500万円!
パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
最後に「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」です。
その名の通りカレンダー機能なのですが、この機能のスゴいところは半永久的に(手動操作無しで)自動調節してくれるところです。一般的な機械式時計では毎月手動での調整が必要ですし、閏年がある年にも調整しなければいけません。
パーペチュアルカレンダーは、月による日数の違いや曜日、閏年の調整までも半永久的に行ってくれるもので、大変実用的な機能であるといえます。
その機能、本当に必要ですか?
高級腕時計の機能についてお伝えしてきました。
しかしながら、技術の進歩に伴って時計の精度は更に高まり、スマホで時間の確認やストップウォッチ機能などの機能が用意に使えるようになった今、今回取り上げた機能が必ずしも必要なものだとは限りません。
それでも、多くの人が高級腕時計(特に機械式)に魅了されるのはなぜなのでしょう?
答えは1つ。
その時計を持つことで自分のステータスを高めたいと願うからです。
使いたい機能が付いているからという理由だけではなく、そこに男のロマンを感じるからに他なりません。
そして、腕時計の選び方はその人の趣味や考え方、センスまでも表すということを忘れずに。
購入前に試してみたくない?
腕時計に搭載されている機能も見てきたように様々です。
機能性も含めてどんな腕時計があるのか調べて見ませんか?
そして高級腕時計は高価なものです。
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「KARITOKE」についてまとめた記事も参考になさってくださいね。
後悔しない腕時計の選び方
最後まで読んでくれてありがとうございます。
今回は「高級腕時計に搭載されている機能」についてお伝えしてきました。
機械式腕時計の機能の1番人気は「クロノグラフ」ではないでしょうか?
けれど、「ストップウォッチ」機能なんて必要としてる人少ないですよね。
デジタル機器の方が精度が高いし、スマホでも代用できますから。
実際のところ、メカニカルなデザイン性で選んでいる方がほとんどだと思います。
他にも現代ではほぼ使わないであろう機能もたくさんありますよね。
けれど、それこそが機械式時計の魅力でもあると思います。
その機能が時代に求められ開発されてきたことへの敬意、そして洗練されたデザイン性。そして実用性。
デジタル機器が当たり前になった現代だからこそ、アナログでここまでできるという機械式時計の素晴らしさ、魅力に気づくのではないでしょうか?
まとめるとー
腕時計に搭載されている機能
- あると便利な機能(カレンダー/アラーム)
- 人によっては必須な機能(GMT/ワールドタイム/防水性)
- デザイン性と割り切っていい機能(クロノグラフ/大深度防水性)
- 三大複雑機構といわれる技術の最高峰を味わう
これまで見てきたように、腕時計には様々な機能が搭載されたモデルがあります。
全ての機能が必ずしも全ての方に必要な訳ではありません。
1番おすすめなのは、TPOに合わせて複数の時計を持つことです。
けれど、高級腕時計を何本も購入するのは簡単じゃないですよね。
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定額料金で好きな腕時計を借りることができますし、変更も1ヶ月単位でできます。
2本借りることもできるようになっています。
ぜひ一度お試しください。
「KARITOKE」についてまとめた記事も参考になさってくださいね。
高級腕時計の世界は奥が深いです。
まだまだ、伝えきれませんので、また別の記事でお会いしましょう!
けど、やっぱりクロノグラフがかっこいいなぁー!
デザインで選ぶのも大事だけどね!